ビジネスエリートになるための教養としての投資を読んで
概要
タイトル
ビジネスエリートになるための教養としての投資
著者
奥野一成
読了日
2021/07/10
目的
投資に関連した知識を増やしたかった為。
この本を読んで
一般的な日本人は高校、大学生で就職活動をし、卒業したら就職した企業に勤め、途中で転職するしないは別にして定年まで労働者として働く、という人が多い。(もちろん途中で起業したりする人は省く)
この考え方は労働者1.0だからそれを続けるのではなく、投資家としてのマインドセットを持ち合わせた労働者2.0になれ、と言っています。
具体的には労働者1.0は自分だけが資本で、稼いだお金は預金に回しますがほぼ金利は付かないので、自分が稼いだお金以上のお金は生み出せません。逆に労働者2.0は他の企業に投資を行うことで他の人にもお金を生み出してもらおう、と言っています。
まあ簡単に言うと投資しろ、ということを言っているわけですが、企業研究を実施し、自分が有望だという企業に投資することが世界全体の経済の為にもなり、株式投資を通してビジネスの勉強になると言っています。
もちろんただ投資するわけではありません。まず投資には色々な商品があります。
- 株式、債権、FX、コモディティ(金、プラチナ、等)、不動産、等
このうち、FXとコモディティはゼロサムゲームなので投機に分類される、また不動産は毎年家賃を上げたり、ビルの階層を永遠に高くすることは出来ないので、成長し続けることはできません。
残りは株式と債券になるわけですが、株式についてはデイトレードは投機で長期投資は投資と言っています。ここで著者は具体例として農地を上げており、農地が値上がりしたり値下がりしたりすることに注目することは投機で、農地でとれる作物に注目することを投資と言っています。つまり株式の長期投資こそが「投資」と言っているわけです。(債権はひとまず除く)
株式に投資をするとしてもどの企業に投資するかが一番の問題になるのですが、著者は以下の3つ持つ強靭な企業の株式を購入しろと言っています。
- 高い付加価値、高い参入障壁、長期潮流
これらの企業を購入したら基本的にずっと持ち続けるというスタンスでいること、と言っています。
著者が運用している農林中金の「おおぶね」という投資信託がありますが、この考え方に基づいて企業を選んでいます。
この本を読んで得られたこと。
- 株式に投資をすることでビジネスの勉強になる為、株式投資を行う。
- 投資する企業を見極める為、企業研究をしろ。(自己投資でも良さそう)
- 買ったら持ち続けろ。
「1」についてはその通りだと思った。「2」についてはやった方が良いとは思うが、時間があればという感じ。自己投資に時間を使った方が良いかも。「3」もまあ納得できる。
新興国への投資についても言及しているが、基本的にはアメリカのグローバル企業に投資しておけばいい。何故ならコカ・コーラやディズニーのような企業があれば、他の企業が新興国で台頭することは非常に難しい為。
読み終えてすぐに実施すること
株式投資は行うが、プロに任せた方が良さそうなので、ETFや投資信託に投資しようかと思う。ただもっと色々な投資の書籍を読んでからかな。